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 朝は、早めに家を出て、お散歩撮影しながら、職場へすすむ。
お散歩撮影機はR-D1sからDP1へと主役の座を移し、桜の散った道の薄紅を踏みながらカメラを構える。 カメラがあると、なんでもない出勤風景も、趣味へと変わるから面白い。
 ここまで気軽にカメラを扱えるのも、デジタルの恩恵だろう。

 先日久しぶりに、リコーのオートハーフを持って出勤した。1966年製 オートハーフR ゴールド。
私が中学生くらいまで愛用していたカメラだが、外観、レンズ、セレン光電池の露出計、その他 ほぼ完璧な状態を保っている。 昔はわざとらしいゴールドと花柄模様が嫌いだったが、今の時代、この歳になり手に取ると、その奇抜なデザインも時代の良さを感じてくる。
 
 葉桜になりかけた桜の木を狙い、シャッターを押す。 カチと小さい音の後に、ゼンマイがフィルムを巻き上げる音。すべてが機械音である。歯車・オイル・バネ・色々な部品が奏でる一瞬のハーモニーは、何度も何度も繰り返し味わいたい程、素晴らしい。 もちろんフィルムを巻くので、何度も聞けるわけではない。一発勝負の緊張感も、撮っては消しのできるデジタルにはない味わいである(これは欠点か?)
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 オートハーフを構えて感じた。 何か匂うのである。 カメラを構え、手振れを呼吸で押さえ、数秒間の一時、オイルと鉄とフィルムの匂いを感じる。 カメラに鼻を近づけ、かいでみてもなにも匂わない。
ひょっとしたらアナログ写真の、シャッターを押す瞬間、緊張の一瞬に感じる匂いなのかもしれない。
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 祖父から受け継いだこのカメラ、もしフィルムのない、もしくは貴重品として扱われる時代が来ても、このオートハーフのレンズが見た風景とボディはずっとずっと残っていくだろう。 すべてのデジタル機を手放す時が来ても、このアナログ機を手放すつもりはない。



















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